LCCの歴史をおさらいしてから、ウェブサイトでチケットを購入する
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公開日 : 2023年01月24日
最終更新 :

LCCとレガシー・キャリアを上手に使いわける

「LCCがそんなに安いのであれば、絶対LCCに乗ろう!」と思われる方もいるかもしれませんが、前ページでも説明した通り、LCCにもデメリットがあり、単純に「お得」な訳ではありません。特に日本国内だけで見ると、価格差はマイルを貯めている人ならそこまで気にならないし、遅延や運航中止のリスクをもろに被ってしまうこともあります。(冬の北海道でLCCを利用した方の中には、キャリアが別というだけで延泊や移動手段の変更を余儀なくされた方もいるのではないでしょうか)

そこで海外旅行を考えている方におススメしたいのは、例えばヨーロッパにいく場合、日本からヨーロッパへの長距離路線はレガシー・キャリアを使い、到着した空港からLCCに乗り換える方法です。

往復航空券の無料区間と合わせて使用すればさらにお得に旅ができる
往復航空券の無料区間と合わせて使用すればさらにお得に旅ができる

LCCは基本的に長距離路線は運航しておらず、座席の快適度、機内サービスやエンタメ機器の充実度などを考慮すると、あまり長距離向きとはいえません。一方、短い路線、片道しか乗らない場合などは、LCCの得意な分野です。

ですので、まずヨーロッパの起点となる都市までレガシー・キャリアの往復便で手配します。この際到着する都市は行きたい都市で、その時期に安い航空券を手配すればよいでしょう。この場合ではロンドンに始めに向かいます。ロンドンに着いたら、マドリッド、ローマ、コペンハーゲンなど行きたい都市をLCCで移動します。もし、ストップオーバーなどが使用可能な航空券で無料区間があるようならそれらも上手に利用しましょう。
こうした手配にすれば、現地のレガシー・キャリアの航空券を購入するより、圧倒的に安く手配できるケースが多いです。LCCのウェブサイトに行けば簡単にチケットの手配は可能です。
ここからはスペイン・バルセロナの航空会社Vuelingのサイトでチケットを予約する方法を解説します。

Vuelingでチケット手配をする手順

ここでは、スペインのvuelingのサイトでチケットを手配する手順をバルセロナ-イビザ島を例にとって解説します。

0. 格安航空券の検索サイトで航空券代金をあらかじめ比較しておく

海外旅行チケットを手配する際にはSkyscannerなど格安航空券の比較サイトで目的地への航空券代金の相場をあらかじめ調べておくことが大事です。行ったことのある国に行く場合は、その空港でどの航空会社が安いか大体わかるので直接その航空会社のサイトで検索した方が手間が少ないこともありますが、初めて行く場所の場合は一度料金を比較しておくと良いでしょう。(格安航空券の検索サイトが一番安い場合はそこから手配すればよいし、LCCのサイトが安い場合はLCCのサイトから手配すれば同じ便で損する事はありません)

1. 旅程を完全に決定する前にウェブサイトでチケット料金を見ておく

サイトで、自身が旅行したい日程を打ち込むと前後のスケジュールと料金が表示されます。表示されている金額は航空券のみの金額ですが、金曜や現地の祝日などで混雑している場合、料金に倍以上の開きがあることも。あらかじめ旅程を完全に決めてしまうと、高いチケットしか取れないこともあるので、チケットに旅程を合わせられればムダを省けます。航空券代だけなら、往復最低30ユーロ以下。本当にこの金額でいけるのでしょうか…。

2. 予約画面に進む

手荷物だけの航空券なら30ユーロ以下は本当でした(イビザなので着替えも持たないような破天荒なイギリスの若者くらいしか利用しないでしょう)
手荷物だけの航空券なら30ユーロ以下は本当でした(イビザなので着替えも持たないような破天荒なイギリスの若者くらいしか利用しないでしょう)

前ページまででも扱ってきたように、LCCは預入れ荷物は有料のケースが多いです。国内で手配するとあらかじめ預入れ手荷物がプランに入って出てくるケースが多いですが、このケースでは預入れ手荷物込みのプランで、往復100ユーロ弱(1ユーロ140円時に14000円)で手配が可能でした。安い…。(画像は2人で手配しているので、195.96ユーロと表示されています)

ちなみに、格安航空券サイトで、同区間をイベリア航空を利用すると、同条件でチケットの取り直しなどに対応するプランで往復50000円弱で手配可能でした。つまりLCCだと半額以下で済む計算になります。同じ区間の運航があるライアンエアーとの価格差は数百円でしたので、好きな航空会社に乗ればいいと感じる程度でした。(筆者は個人的体験からvuelingファンなので、この記事を読まれた方はvuelingでのご予約を…)

3.個人情報を打ちこみ、クレジットカードで支払えばチケット購入完了

目的の便がきまったら、あとは個人情報を打ちこみ、クレジットカードで決済が済めば購入完了。とても簡単です。この会社に限らず、①日時選択→②オプション確認→③情報打ちこみ、決済で航空券の購入は可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

注意点としては、
LCCは到着空港が郊外にあったり、発着時間が早朝、深夜だったりするケースが多いです。日本から利用する場合、到着空港の名前をしっかり確認し、深夜便の場合は日付と時間の確認を必ずしてから予約してください。2社で航空券手配をすることになるため、このミスは本当に多いです。

また、LCCは自分が遅れることはありますが、乗客の遅れに関してはとても厳しいです。乗り継ぎで悲惨な目に遭った私のように、到着してから2時間半あれば乗り継げるだろう、という考えは危険な場合があります。可能なら到着空港のある町で1日滞在したり、トランジットまでの接続時間を長くとったり、旅程にこだわりがない方だったら、空港についてからLCCのカウンターや自分のスマホで当日のチケットを取ることも視野に入れてもよいと思います。(筆者は次のひとり旅行の際、当日予約を試してみようと思っています)

〈まとめ〉LCCを上手に使えば旅行はもっと楽しい

この記事ではLCCの歴史を振り返りながら、チケット手配の手順をおさらいしました。LCCを利用して上手に航空券代を抑えられれば、その分の予算をおいしい食事やショッピングに回すこともできます。ひとつのウェブサイトだけでなく、利用するLCCのサイトでのプロモーションなどもあわせて参照、活用してお得に旅を楽しんでくださいね。

筆者

上原 康仁

登山関連情報の発信が多いです。

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